写真展「九龍城砦 Kowloon Walled City」に行ってきました。

気になっていた写真展に、期間終了2日前にようやく行ってきました。

以前に書いた記事はこちら
⇒ 写真展「九龍城砦 Kowloon Walled City」が5/20から開催中。見に行きたい!

 

会場となった品川のキャノンギャラリーSは、駅から徒歩10分くらいの場所にあります。
初めて行く場所でしたが、キャラリーの公式ページにあった周辺地図をみながら、ちゃんとたどり着けました。

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着いたのは11時過ぎくらい。
人があまりいなかったので、ゆっくり見られました。

 

ギャラリー内は、展示されている写真にのみ照明が当てられた、薄暗い空間。
モノクロ写真の中の世界が、明るい場所で見るよりも、鮮明に感じられた気がします。

 

写真はいろいろな場面を撮影していました。
住人がいる頃の外観、生活している様子、取り壊されていく建物。
そんな写真が、大判のパネルで展示されていました。

 

九龍城砦を上から撮った写真、外周から建物が下から上まで見える角度で撮った写真。
続けて見ているうちに、建物全体が立体パズルのように思えてきました。
一棟一棟が別の建物なのに、集まって、一つの建物を作っています。

 

電気のコードやケーブルが這いまわる様子は血管のよう。
太さもいろいろな配管は骨格のよう。
大きな生き物の中を覗いているみたいな気持ちになりました。

 

外からみると「物」の印象が強いのに、内部を覗くと「生物」のように思える。
「生きていないもの」と「生きているもの」、それが混じりあっているように感じる。
ごくごく個人的な感想ですが、そんなところが、私が九龍城砦に惹かれる理由な気がします。

 

建物内部を撮った写真はほかにもいろいろありました。
工場の機械、店頭に並ぶ売り物。
通路で作業する人、自宅くつろぐ人、通路の端に座っている人。

横も上も建築物に塞がれて、家や店を出ても、そこもまだ「九龍城砦」という大きな建物の中です。
通路が登り階段になっていたり、横道があったり、どこかどうなって繋がっているんでしょうか?
壁には行き先の書き込みがあり、店の看板や宣伝の張り紙が貼られています。

 

このへんの写真を見て「クーロンズゲートの世界がここに!」と思った私は、ただのクーロンズゲートファン(笑
だって、錠前屋とか瓶屋とかがありそうな、そんな雰囲気だったんです。
歯を売ってる店があったし、美脚とか売っててもおかしくないですよ……!

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今回の写真展で展示された作品は、「九龍城砦」という写真集に載っているようですが、今は書店では手に入らないんですね。
Amazonや古書店に、中古の品が出ていますが、お値段がちょっと手を出しにくい……

また、写真展が開催されて、今回展示されなかった写真も見られたらいいな、と思います。

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